アルコール発酵と代謝
まずアルコール発酵について考えてみます。ブドウ糖がアルコールに変換することを化学式で書くと、
C6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2
と簡単に表現できる。実際には、酵母菌などの微生物によって3段階の過程をへて反応が進みます。
アルコールとは、エタノールだけでなく、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基(-OH)でおきかえた物質の総称です。
ところで、私たちが普段飲んでいるアルコール飲料はもちろんエタノール100%なんてことはなくて、ほとんどは水、次にエチルアルコール、そして少量の糖、アミノ酸、カルボン酸、エステル、などなどからなる嗜好品なのです。
太古から人間は、酒造りを通じて、化学の不思議にふれていたことになります。
次に、アルコール代謝について考えます。これはちょうどアルコール発酵と逆の方法で行われます。
CH3CH2OH + NAD+ → CH3CHO + NADH + H+
アセトアルデヒドは、ALDH酵素により酢酸に変換され、その後、クエン酸とCO2とH2Oに変換されます。
さて、今回は特に、わっかな有機化合物は出てきませんでしたが、ALDH酵素の関連であるγアミノ酪酸 (GABA)について話ができたらいいかなと思っています。